ハイエース2型の故障について情報をお探しの方は少なくありません。
中古車市場でも依然として人気の高いハイエースですが、ガソリン車とディーゼル車では故障リスクや維持費に違いがあります。
特にディーゼル車はDPF詰まりや燃料系トラブルなど、特有の弱点が指摘されることが多く、リコール対象となった部品も存在します。
そのため、購入前には正しい知識と最新の評価を知ることが大切です。
ハイエース買うなら何型が良いのか、またハイエースディーゼルの欠点は何ですか?といった疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、故障事例や対策を徹底解説し、ハイエースで一番人気な型は何ですか?という視点からも、初心者でもわかりやすく解説していきます。
後悔しない選び方をするために、ぜひ最後まで参考にしてください。
■本記事のポイント
- ハイエース2型の主な故障原因とリスクを理解できる
- ガソリン車とディーゼル車の故障率や特徴を比較できる
- 過去のリコール内容と対応方法を把握できる
- 故障を防ぐための型選びとメンテナンスのコツがわかる
ハイエース2型で故障の原因と傾向を徹底分析
ハイエース2型は、その高い耐久性と積載力から多くのドライバーに愛されていますが、年式や走行距離が増えると、どうしても避けられないのが「故障」のリスクです。
特に、ガソリン車とディーゼル車では故障しやすい箇所や症状に違いがあり、事前に把握しておくことで大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
ここでは、実際に多くのユーザーから報告されている故障事例や、その原因、注意すべきポイントについて詳しく解説していきます。
ガソリン車とディーゼル車の故障率比較
ガソリン車とディーゼル車、それぞれの故障率には明確な違いがあります。
まず、ハイエースのガソリンモデル(1TRエンジン搭載車)では、10万km走行時での故障率は0.2%と非常に低く、20万km台でも1.9%程度と、全体的に故障の発生頻度は抑えめです。
一方で、ディーゼル車は構造が複雑なため、特定の部品、例えばDPF(DPR)に関連する故障が比較的多い傾向にあります。
ただし、エンジン自体の耐久性はかなり高く、40万km走行しても故障率は10%以下であることから、定期的なメンテナンスが行えていれば、長期使用にも十分耐えうることが理解できます。
DPF詰まりによる故障と対策
ディーゼルエンジン車特有の課題がDPF(DPR)詰まりです。
走行中に噴出される煤(すす)がDPFに蓄積されると、自動再生機能が追いつかず詰まりが進行します。
放置するとエンジン出力低下や警告灯点灯の原因となり、最悪はDPF本体を交換する必要が出てきます。
新品交換では30万円超、作業費込みで50万円に達するケースもあります。
それではどのように未然・早期対応できるのでしょうか。
まず、一般的に行われている対策として30分以上の連続高速走行による強制再生があります。
しかしこれだけでは完全な除去が難しく、専門業者によるDPF分解洗浄(切断・溶接などを含む高圧洗浄)を受けることで、一気に除去水準が向上します。
工賃含め70,000円前後で済む場合もあり、新品交換よりコストを抑えられます。
さらに定期的なエンジン内部洗浄(インジェクター清掃や吸気系洗浄など)を併用すると、煤発生量そのものを減らしてDPF詰まりを根本的に予防できます。
このような対策を組み合わせれば、DPF詰まりによる突然の故障リスクを減らし、故障発生時の修理費も大幅に抑えることが可能です。
ディーゼル車の弱点と補修ポイント
ディーゼル車には強力なトルクと燃費の良さがある反面、特有の弱点もあります。
ハイエース2型ディーゼル車で特に注意したいのは、サプライポンプやインジェクターなど燃料系部品です。
走行距離が20万kmを超えるとサプライポンプが劣化し、燃料漏れやエンジン不調を起こすケースが多く、修理にはポンプやインジェクター、コモンレールまで交換が必要で、部品代込みで35万円前後かかることがあります。
また、インジェクターそのものも高額で、新品1本約6万円ほどです。
さらに2016年にリコールの対象ともなった部品と重なるため、購入時にはリコール済みかどうかを必ず確認してください。
補修ポイントとしては、劣化の兆候が出る前にメンテナンスを行うことが重要です。
具体的には定期的な燃料系統の清掃や、モジュール交換の計画を立てることで高額修理を予防できます。
チューニングや改造車両では、本来の耐久性が低下していることもあるため、業者レビューや整備記録を確認することもおすすめです。
過去リコールの故障内容と対応状況
ハイエース2型(ディーゼル含む)では、過去に複数回のリコールが実施されています。
特に注目すべきは2012年6月の「排気管や燃料噴射ノズル取り付け部の強度不足」によるもので、対象車にはパイプやボルト、ノズルを新品に交換する対応が取られました。
また2016年11月には、ディーゼル車において燃料ポンプや噴射ノズル強度不足、さらに電子制御プログラムの不具合による燃料漏れ・警告灯点灯・黒煙排出などの不具合が確認され、ポンプ・ノズルの交換やECUのプログラム修正が行われました。
さらに同年、自動変速機のシフトレバー支点部の強度不足でもAT車を対象として油路切替レバーの交換が実施されています。
これらのリコール対策は無償で行われ、国交省への届出から実施までの期間中はディーラーで対応が可能でした。
そこで、中古ハイエースの購入を検討する際には、車体番号をトヨタ公式サイトで確認し、リコール対策が完了しているかどうかを確認してください。
なお、最新のリコール情報については定期的に公式ページでチェックすることが重要です。
リコール未対策のまま使用すると後から高額整備が必要になる可能性がありますし、性能維持のためにも早めの対処が望まれます。
ハイエース2型で故障を回避する選び方のポイント
ハイエース2型を選ぶ際には、価格だけでなく「故障リスクをいかに抑えられるか」が重要なポイントになります。
年式や走行距離、燃料タイプによって、故障の起こりやすさや維持費には大きな差が出るため、事前にしっかりと比較検討することが欠かせません。
ここでは、人気の型や燃料別の特徴、そして故障しにくいモデル選びのヒントを具体的にご紹介します。
あなたに合った最適なハイエース選びを、一緒に考えていきましょう。
ハイエース買うなら何型がおすすめか?
ハイエース200系には1型から4型に至るまで複数の改良が加えられてきましたが、中古で狙いやすく、コスパが高いのは「3型以降のスーパーGL」タイプです。
特に平成25年以降のモデルは、安全装備と燃費性能がバランスよく向上しており、長距離も安心して使えます。
一方で、初期型(1~2型)は価格が安く、中古車市場に多く出回っています。
ただし、インジェクターや燃料ポンプ周辺のトラブルが比較的発生しやすく、購入時には整備履歴のチェックが不可欠です。
そのため、初めての購入であれば、価格と耐久性のバランスに優れている3型~4型のスーパーGLをおすすめします。
性能、装備、燃費のバランスが取れており、メンテナンス履歴さえしっかりしていれば、安心して長く乗れるモデルと言えるでしょう。
ハイエースディーゼルの欠点は何ですか?の答え
ディーゼルエンジンには燃費やトルク面で大きなメリットがありますが、その一方で以下のような欠点も知っておく必要があります。
まず、エンジン音が大きめで、アイドリング中や加速時に不快に感じる方もいます。
さらにオイル交換の頻度が高く、6か月または5,000kmごとの交換が推奨され、ガソリン車よりコストがかかります。
また、最新モデルではAdBlue(尿素SCRシステム用液)の補充が5,000kmごとに必要になり、手間を感じることもあります。
さらに、DPFやインジェクター詰まりなど、ディーゼル特有のトラブルもあり、整備不良や短距離走行が続くと修理費が高額になるリスクがあります。
これらを踏まえると、長距離や高負荷走行中心でメンテナンス体制が整う方にはおすすめですが、街乗り中心でコストや手間を抑えたい方にはやはり慎重な検討が求められます。
ハイエースで一番人気な型は何ですか?を考察
ハイエース200系の中で最も支持を集めているのは「3型」で、特に標準・ロングサイズのスーパーGLグレードが中でも人気です。
ボディや足回りの剛性が向上したうえ、エクステリアや内装の質感もグレードアップしており、商用だけでなくファミリーユースやキャンピング仕様にも広く支持されています。
グーネットによるランキングでも最上位に位置しており、安心して選べるモデルといえるでしょう。
この型はモデルチェンジ後の初期なので価格と性能バランスが良く、改造やカスタムの情報も豊富です。
中古市場で出回る台数が多いため、程度の良い個体を選びやすい点も魅力です。
ただし、年式や走行距離によってはエンジンや足回りの消耗が進んでいる場合もあるため、購入時には整備記録をしっかり確認することがポイントです。
故障評価を踏まえたガソリン車のメリット
ガソリン車の最大の利点は「故障しにくくて維持費が安い」点です。
ディーゼル車に比べてエンジン内部がシンプルな構造で、特に燃料系や排気処理装置周りのトラブルが少ないという評価が多く寄せられています。
まず、エンジンオイル交換の頻度がディーゼルより少なく済むため、ランニングコストを抑えやすいです。
また、エンジン音や振動が静かなので、普段の街乗りや家族使用にも向いています。
もちろん、燃費性能ではディーゼルに劣りますし、積載や重荷にはパワー不足を感じることもあります。
しかし、年間走行距離が少なく、ノートラブルで乗り続けたい人にとっては、ガソリン車のほうが安心感があるのです。
購入後の維持費や故障リスクを重視する方には、ガソリン車の選択が合理的といえるでしょう。
【まとめ】ハイエース2型の故障について
最後に本記事で重要なポイントをまとめます。