ジムニーで185/85r16の車検は平気?干渉対策とホイール選びのコツ

ジムニーで185/85r16の車検 ジムニー

ジムニーで185/85R16のタイヤを装着したいと考えている方にとって、ジムニーの185/85r16で車検が通るのかどうかは大きな関心事ではないでしょうか。

JB64やJA11といった各型式によっても状況は異なり、ノーマル車高のまま装着すると干渉のリスクやメーター誤差が発生することがあります。

人気のオープンカントリーRTやホワイトレターなど、タイヤ選びも楽しみの一つですが、純正ホイールか社外ホイールかによっても車検適合や走行性能に影響が出ます。

また、185/85R16は見た目の迫力や走破性がアップする一方で、燃費悪化や加速性能の低下といったデメリットも知っておく必要があります。

この記事では「ジムニーの185/85R16のタイヤのメリットは?」「ジムニーの純正で履けるタイヤサイズは?」といった疑問にもしっかりお答えしながら、車検合格のポイントや注意点を詳しく解説していきます。

■本記事のポイント

  1. ジムニーに185/85R16を装着しても車検に通る条件
  2. ノーマル車高やリフトアップ時の干渉リスク
  3. メーター誤差や燃費などのデメリット
  4. 純正ホイールと社外ホイールの違いと注意点

ジムニーで185/85r16は車検で問題ないの?

ジムニーで185/85r16は車検で問題ないの

ジムニーに185/85R16のタイヤを履かせたいと考えている方にとって、まず気になるのは「車検に通るのか?」という点ではないでしょうか。

せっかくお気に入りのタイヤを装着しても、車検で不合格になっては意味がありません。

ここでは、JB64など現行ジムニーでも185/85R16で問題なく車検を通過できるのか、その具体的なポイントを詳しく解説していきます。

知っておくべき注意点や、装着時に気を付けたいリスクについても順番に見ていきましょう。

JB64でも185/85R16で車検通過は可能?

JB64でも185/85R16で車検通過は可能?

JB64型ジムニーで185/85R16タイヤを装着した場合でも、基本的に車検に通すことは可能です。

多くのユーザーが純正車高や軽微なリフトアップ(1インチ程度)でこのサイズに変更していますが、純正と同等のホイールインセットであればフェンダーからのはみ出しは発生せず、問題なく車検を合格しています。

また、リフトアップしても、コイルスプリングが指定部品として認められているため、構造変更扱いにならず車検通過可能です。

ただし、注意点があります。

まず、185/85R16へ変更することでタイヤ外径が約34㎜増しになるため、メーター誤差が発生するケースがあります。

さらに、土埃やオフロード走行でサスペンションの沈み込みが大きくなると干渉する恐れがあるため、車高やサスペンション状態を定期的に確認することが重要です。

ノーマル車高で車検NGになるリスク

ノーマル車高で車検NGになるリスク

ノーマル車高のままで185/85R16を装着した場合、主に以下のリスクがあります:

干渉による車体ダメージや検査指摘の可能性
ノーマル車高ではサスペンションが沈んだときにフェンダーやボディマウントとの干渉が起きやすく、オフロードや悪路走行では特に危険です。

実際、JB64で干渉リスクが高くなるため、1インチリフトアップなど車高調整を推奨する意見もあります。

直前直左の視認性不良による車検不合格
車検では「直前30cm×直左1mの死角を目視で確認できるか」が基準となっていますが、車高アップによる死角やカメラ映像で代替できないと検査官に不合格扱いされることがあります。

整備業者の方針による取り扱い差
安価な車検業者では、非純正サイズのタイヤを装着した車両を断るケースもあります。

これは手間や検査時間を懸念するためで、実際には不合格ではないにも関わらず受付不可とされた事例も報告されています。

このように、ノーマル車高のまま185/85R16タイヤを選ぶ場合、干渉や視認性、検査機関による判断差により「車検NG」になるリスクがあるため、事前に整備点検・車高調整やカメラ映像装備などの対策が望まれます。

メーター誤差と車検基準の関係

メーター誤差と車検基準の関係

ジムニーに185/85R16を装着すると、純正よりもタイヤ外径が約5%大きくなり、タイヤ1回転での走行距離が増えるため、スピードメーターに誤差が生じやすくなります。

例えば、720㎜の185/85R16の場合、メーターが60km/hを示すと実際には約58.2km/h(およそ-3%)となります。

これはJB64やJB23でも同様の誤差パターンとして確認されています。

車検では時速40kmのときに実速度が30.9~42.55km/h(製造年によっては~44.4km/h)であれば許容されるため、185/85R16での誤差なら十分合格圏内です。

ただし、タイヤの空気圧や摩耗具合でも外径が変動するため、走行条件によってメーター誤差が増減します。

車検時には空気圧を適正に保ち、できれば新しいタイヤで検査を受けるようにすると安心です。

そのため、185/85R16装着車もメーター誤差だけで車検に落ちる心配は小さいですが、定期的な点検を欠かさないことが望ましいでしょう。

車検前に対策すべき干渉やオフセット

車検前に対策すべき干渉やオフセット

185/85R16サイズの装着では、干渉とオフセット調整が重要なチェックポイントになります。

特にノーマル車高のままでタイヤ径が大きくなると、サスペンションが沈んだ際にフェンダーや足回りパーツとの接触が発生しやすくなります。

その結果、車検で検査官に指摘されるだけでなくパーツ損傷のおそれもあります。

また、ホイールのオフセットが純正と大きく違う場合、タイヤが外側にはみ出す可能性がありますが、2017年の法改正によりタイヤのフェンダーからの突出は10mm以内であれば許容範囲とされています。

ただし、ホイールリムやナット部分が突出していると車検でNGになるため注意が必要です。

そこでおすすめなのは、軽微なリフトアップ(例えば1インチリフト)か、オフセットの小さい社外ホイールを使うことです。

これらを組み合わせることで、車検時の干渉トラブルを未然に防ぎ、合格率を高めることができます。

もちろん、車検前には実際に走行しながらフェンダー内を確認し、安全性と検査対応の両方を確保することが大切です。

ジムニーの185/85r16で車検合格のポイント

ジムニーの185/85r16で車検合格のポイント

ジムニーに185/85R16のタイヤを履かせるなら、車検に通すためのポイントを押さえておくことが欠かせません。

見た目や性能を重視してサイズアップしても、基準をクリアできなければ公道を走ることはできません。

そこでここでは、185/85R16タイヤを選ぶメリットや、ジムニーが純正で装着可能なタイヤサイズについて詳しく解説していきます。

タイヤ選びに迷っている方も、ぜひチェックして安全で快適なジムニーライフを楽しんでください。

JB64/JA11それぞれの注意点

JB64/JA11それぞれの注意点

JB64とJA11では車体構造や足回りの仕様が異なるため、同じ185/85R16を装着した場合でも注意点が変わります。

JB64の場合、純正車高でも185/85R16は装着可能ですが、フェンダー内のクリアランスが僅かで、コイルスペーサーを追加するなど軽度のリフトアップを行うことで干渉を回避しやすくなります(実際に1インチ程度のスペーサーで問題なく装着されている例があります)。

一方で、JA11は車高が比較的高くオフセット調整の幅も大きいため、干渉リスクがJB64より低い反面、サイドステップやオーバーフェンダーのクリアランス確認が欠かせません。

また、JA11は古いモデルであるため、経年によるブッシュやマウントの劣化が干渉の原因となるケースも報告されています。

そのため、どちらの型でも購入前に現車での確認をし、必要に応じてリフトやスペーサーで調整するのが安心です。

オープンカントリーRT装着時の注意

オープンカントリーRT装着時の注意

オープンカントリーRTは、マッドテレーンとオールテレーンの特性を併せ持つタイヤで、ジムニーのオフロード性能を引き上げつつ街乗りでも快適性を保てる点が人気です。

ただし、185/85R16サイズを選ぶ際には、気をつけたいポイントもあります。

まず、LT規格であるこのタイヤは剛性が高く、サイドウォールが通常より固いため、純正HTタイヤと比べると乗り心地が硬くなる傾向があります。

その影響で突き上げ感が増し、長時間の街乗りでは疲労を感じやすくなることもあります(ユーザーから「加速が悪くなる」「燃費が落ちる」といった声もあります)。

加えて、ノーマル車高では干渉のリスクがほとんどない一方、急な挙動や荷重変化でフェンダー内側との接触が起きる可能性があるため、リフトアップやスペーサーによる車高調整が推奨されます。

最後に、ホワイトレター仕様は見た目のアクセントになりますが、汚れや色あせが目立ちやすいため、日常の洗車やメンテナンス時に丁寧に扱うことが望ましいです。

これらの点を理解し、使い方に合ったセッティングをすれば、オープンカントリーRTの魅力を存分に活かせます。

純正ホイールか社外かで変わる状況

純正ホイールか社外かで変わる状況

タイヤ185/85R16を装着する場合、ホイール選びは純正か社外かで大きく異なるメリットと注意点があります。

純正ホイールを使用すれば、リム幅やインセットがノーマル車高に最適化されているため、装着時の干渉リスクが低く、車検でも安心です。

その反面、見た目の迫力やデザインの自由度は限られます。

一方で社外アルミホイールを選ぶと、大きめのリムやインセット調整でタイヤのはみ出しや干渉に対処しやすくなり、ドレスアップ性が高まります。

ただし、インセットを誤るとフェンダーの外にタイヤが出て車検NGになるほか、偏摩耗や操縦安定性にも影響を与えるため、選定と取り付けは慎重に行う必要があります。

例えば、アーバンオフクラフト鈴鹿店では、純正とは違う社外ホイールでもスタッフが3Dアライメントを調整し、安全に装着しているという報告もあります。

最終的には、目的(街乗り重視 or 見た目重視)の優先順位に応じて選ぶのがよいでしょう。

燃費やデメリット(重量・メーター)

燃費やデメリット(重量・メーター)

185/85R16にサイズアップすると、外径が約34mm大きくなり(約720mm)、純正175/80R16と比べると重量も1~3kg増加します。

その結果、エンジン負荷が増すことで、実際にリッター1から2km/Lほど燃費が悪化するケースが報告されています。

さらに、車両が重くなった影響で加速が鈍くなるため、街乗りが多い方は特に違いを感じやすいようです。

また、タイヤ外径が大きくなることでメーター誤差が発生し、たとえばスピードメーターが60km/hを表示していても実際には63km/h以上出ていることもあります。

ただ、この誤差は車検基準内に収まるため問題視されにくく、実際に多くのユーザーが問題なく通過しています。

ただし、これは表面的な検査をクリアしているだけなので、日常的な運転では燃費低下や差異を考慮した運転が求められます。

干渉対策と構造変更の必要性

干渉対策と構造変更の必要性

185/85R16をジムニーに取り付ける際、タイヤ外径が約34mm大きくなることで、サスペンションやプロペラシャフト、フェンダー内との干渉リスクが高まります。

JB64の場合、ノーマル車高ではタイヤが極端に車体に近づくことがあり、特にステアリングを切った際や悪路でサスペンションが大きく動いた際に擦れや異音を引き起こすことがあります。

このため、軽度のリフトアップ(1から2インチ)やオフセット調整を行い、クリアランスを確保することが重要です。

例えば、車高を上げることでタイヤの上部とフェンダーに十分な隙間を作れるため、干渉リスクを効果的に低減できます。

また、構造変更が必要かどうかについてですが、1から2インチのリフトアップ程度であれば構造変更不要とされるケースが多く、純正基準内のインセットホイールと組み合わせれば、車検対応は可能です。

ただし、2インチ以上の大幅なリフトアップになると、JB64には追加クロスメンバーとプロペラシャフトの干渉が生じる可能性があり、対策部品や脱着式クロスメンバーの導入が必要になる場合があります。

したがって、術策としてリフトアップとホイール選定を慎重に行えば、車検に通すために構造変更する必要は基本的に回避できますが、事前の確認と専門業者への相談が安全策として有効です。

ホワイトレタータイヤの注意点

ホワイトレタータイヤの注意点

ホワイトレタータイヤとは、側面に白い文字が浮き出すようにデザインされたタイヤで、オフロードSUVで人気があります。

ジムニーにホワイトレターを選ぶときには、見た目の印象に加えていくつかのポイントに注意が必要です。

まず、文字は塗料ではなく、製造段階でゴム層の色を変える製法が行われているため、表面が剥がれたりひび割れたりする心配はありません。

そのため、耐久性は比較的高く、安心して使用できます。

ただし、ホワイトレターが汚れやすいため、洗車時にはタイヤの文字面を意識して丁寧に洗う必要があります。

カラーの文字が薄汚れてしまうと、せっかくの見た目が損なわれやすく、定期的にクリーナーや柔らかなブラシを使ってケアすることが重要です。

加えて、見た目のアクセントとして人気がありますが、「ホワイトレターがあるからカッコいい」という意見がある一方、個人的には自己満足の範疇とも言え、必ずしも装着しなければならないものではありません。

価格面でもホワイトレター仕様はやや割高になることがあり、コストを抑えたい場合にはブラックレターとの違いを考慮するといいでしょう。

総じて、ホワイトレタータイヤは視覚的に訴求力が高い一方で、日常の手入れやコスト面にも目を向ける必要があり、使い方や価値観次第で選ぶことをおすすめします。

ジムニーの185/85R16のタイヤのメリットは?

ジムニーの185/85R16のタイヤのメリットは

185/85R16のタイヤを装着すると、まず見た目が引き締まり、オフロード感が強まる点が魅力です。

外径が約720mmと、純正の175/80R16より約30mm大きくなるため、SUVらしい迫力が出ます。

見た目だけでなく、外径のアップによる最低地上高の向上で、悪路走行時の排障害を減らせるのも嬉しいポイントです。

さらに、タイヤ幅の増加により接地面積が拡大し、砂利道や泥道でのグリップ力が向上します。

加えて、185幅程度であれば燃費や操縦性への影響も限定的で、街乗りとのバランスが良いのもこのサイズならではです。

視覚的な変化と実用性能の両立を望む方には、185/85R16が最適な選択肢となるでしょう。

ジムニーの純正で履けるタイヤサイズは?

ジムニーの純正で履けるタイヤサイズは

ジムニー(JB64など)において、純正車高で無加工で問題なく装着できる標準タイヤは「175/80R16」です。

その次に構造変更不要で装着が可能なサイズは「185/85R16」で、外径約720mmはほとんどの車体に収まるサイズとされています。

また、条件付きではありますが、「195R16」や「215/70R16」も装着可能とされており、外径726mm/707mmと若干大きめです。

ただし、これらを選ぶ場合は車体の個体差やフェンダークリアランスの確認が必要で、干渉や車検適合に注意が必要です。

ですから、純正ホイールか純正車高を維持しつつ雰囲気アップを狙うなら、「185/85R16」が最も安心かつ魅力的な選択といえます。

【まとめ】ジムニーで185/85r16の車検について

最後に本記事で重要なポイントをまとめます。

185/85R16でもJB64は基本的に車検合格可能
ノーマル車高では干渉リスクがある
軽度リフトアップで干渉はほぼ回避できる
車検基準のメーター誤差は問題になりにくい
空気圧や摩耗状態で誤差が変動する
オフセット調整でフェンダー内に収めることが重要
はみ出し10mm以内なら車検基準に適合
JB64とJA11では干渉リスクの出方が異なる
JA11は経年劣化による干渉も要確認
オープンカントリーRTは街乗り快適だが硬めの乗り心地
ホイールは純正なら安心、社外ならデザイン性が向上
社外ホイールはインセット選びを慎重にする
185/85R16は見た目とオフ性能のバランスが良い
燃費と加速は若干悪化する傾向がある
ホワイトレターは見た目重視で手入れが必要