ハイエースで1ナンバーと4ナンバーの違いと維持費を徹底比較

ハイエースで1ナンバーと4ナンバーの違い ハイエース

ハイエースを購入・運用する際、ハイエースで1ナンバーと4ナンバーの違いが気になる方は多いのではないでしょうか。

1ナンバーと4ナンバーでは、高速料金や任意保険、税金、そして車検制度まで様々な点で違いがあります。

中でも、1ナンバーは業務向けの使用に適しており、積載量の多さや運用自由度がメリットとされています。

一方で、4ナンバーは条件を満たせば8人乗りも可能で、自動車税の負担が軽く済む点が魅力です。

また、維持費に関しても「ハイエースの1ナンバーと4ナンバーの維持費はいくらですか?」という疑問を持つ方にとって、それぞれの違いを知ることは重要です。

この記事では、「1ナンバーと4ナンバーの税金の違いは?」といった基本的な疑問から、「ハイエースを4ナンバー化するにはどうすればいいですか?」という具体的な手続きまで、初めての方でもわかりやすく解説していきます。

さらに、1ナンバーに必要な免許や保険制度についても詳しく紹介しますので、後悔しない選択をしたい方はぜひご一読ください。

■本記事のポイント

  1. 1ナンバーと4ナンバーの維持費や税金の違い
  2. 高速料金や任意保険における費用差
  3. 4ナンバーで8人乗りにするための条件
  4. ハイエースを4ナンバー化する具体的な手続き方法

ハイエースで1ナンバーと4ナンバーの違いで分かる維持費の比較

ハイエースで1ナンバーと4ナンバーの違いで分かる維持費の比較

ハイエースを所有・運用する上で、1ナンバーと4ナンバーの違いは、見た目や使い勝手だけでなく、維持費にも大きな影響を与えます。

特に税金や保険料などの固定費は、登録区分によって年間で数万円の差が出ることも珍しくありません。

そこでここでは、1ナンバーと4ナンバーで具体的にどのような費用差があるのかを丁寧に解説していきます。

まずは税金の仕組みから確認し、続いて保険や車検など実際のランニングコストを比較していきましょう。

税金の違いは?

ハイエースの1ナンバーと4ナンバーの税金の違い

結論として、1ナンバーと4ナンバーでは税金の体系や負担額がほぼ同じですが、車両の重量や登録用途によって若干差が出る場合があります。

理由として、どちらも貨物車(商用車)扱いとなるため、自動車税や重量税といった主要な税が貨物基準で課税されるからです。

実際に、自動車税は最大積載量に基づき16,000円で同額です。

一方、重量税は車両総重量に応じて決まり、4ナンバー・1ナンバーとも2.5~3t以下で16,400円(年間)と同等です。

ただし、重量が3tを超える場合には料金が上がるため、車両仕様によっては差が生じることを理解しておく必要があります 。

また、自賠責保険に関しては車検期間が異なり、4ナンバーの保険料が約12,850円(12ヶ月)、1ナンバーは約16,900円(同)と、1ナンバーのほうが若干高いのが実情です。

ここが唯一の主要な差として挙げられ、年間の法定費用では4ナンバーが若干有利になる傾向があります。

維持費はいくらですか?

ハイエースの1ナンバーと4ナンバーの維持費はいくらですか?

結論として、4ナンバーは年間約82,300から97,500円、1ナンバーは約90,400から105,600円程度が目安で、4ナンバーのほうが維持費が安くなる傾向にあります。

理由は、税金以外にも車検費用・自賠責保険・重量税などの法定費用が重なるためです。

4ナンバーは年1回車検で法定費用が軽く、また自賠責保険が1ナンバーより安いため、全体の支出も少なくなります。

具体例を挙げると、4ナンバー車の場合、2年間の法定費用が82,300から97,500円、一方で1ナンバー車は90,400から105,600円となります。

さらに任意保険では1ナンバーは高くなりがちで平均して年間9万円程度、対して4ナンバーは普通車扱いに近く、保険料も抑えやすいという違いがあります。

したがって、経済的な負担を重視する場合は、4ナンバーを選ぶことで大きくコストを抑えられる可能性が高いです。

ただし、高速道路料金が1ナンバーのように中型車扱いにならない点など、総合的に判断する必要があります。

4ナンバー自動車税の算出基準と費用

4ナンバー自動車税の算出基準と費用

小型貨物車である4ナンバーの自動車税は、排気量ではなく最大積載量と乗車定員に基づき税額が決まります。

たとえばハイエースの場合、最大積載量が1トン以下で4人乗りなら、通常1万6,000円です。

環境に配慮された車種であれば、エコカー減税やグリーン化特例の対象になり、自動車税が軽減されることもありますが、ハイエースは対象外になる可能性が高い点は注意が必要です。

さらに13年、18年と経過年数が経つと、古い車ほど税額が最大で15%ほど重課される仕組みになっています。

たとえば、初度登録から13年超なら1万6,000円が約1万8千円に引き上がるなど、維持コストが年間で数千円増加する点も留意すべきです。

任意保険:1ナンバーと4ナンバーで負担はどう変わる?

任意保険:1ナンバーと4ナンバーで負担はどう変わる

1ナンバー・4ナンバーでまず異なるのは自賠責保険料です。

自家用4ナンバーは12,850円、対して1ナンバーは16,900円前後と、4ナンバーのほうが3~4千円ほど安くなっています。

民間の任意保険では、4ナンバー(小型貨物車)と1ナンバー(普通貨物車)で保険料に差が出やすく、一般的に1ナンバーのほうが高めです。

最新データでは2023年度の小型貨物車保険平均は約66,000円、自家用貨物車より高い普通貨物車になるとさらに上がる傾向があります。

例えば、26~34歳・13等級で自家用4ナンバーなら年額約10万円が目安、1ナンバーは条件次第でさらに上昇することがあります。

車両の用途やドライバーの年齢・等級により変わりますが、4ナンバー登録のほうが任意保険コストを抑えやすい傾向があります。

ハイエースで1ナンバーと4ナンバーの違いを理解して選ぶ基準

ハイエースで1ナンバーと4ナンバーの違いを理解して選ぶ基準

ハイエースを選ぶ際、見落としがちなのが「1ナンバー」と「4ナンバー」の登録区分による制限や条件の違いです。

用途や使い方に応じてどちらを選ぶかで、利便性やコスト、さらには乗車定員や装備にまで大きな影響が出てきます。

ここでは、特に気になる8人乗りの可否や、実際に4ナンバー化するための手続き・条件について詳しく解説します。

これからカスタムや登録変更を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

コスト重視なら?1ナンバー メリット・デメリット

コスト重視なら?1ナンバー メリット・デメリット

まず、1ナンバー登録のメリットは積載量が多く、長距離移動に向いていることです。

そのため、大きな荷物を頻繁に運ぶ業務やロングドライブが中心であれば、運用効率が高くなるでしょう。

また、3ナンバー乗用車より法定税・重量税は安く設定されており、貨物用途に特化している点も魅力です。

一方でデメリットは、毎年車検が必要なことや高速料金が高い点です。

特に車検は1年ごとのため、車検代・整備費用・時間の負担が二年に一度の4ナンバーと比べ増えます。

さらに高速道路では1ナンバーは中型車扱いになり、普通車に比べ20~30%ほど高い料金を支払うことが多く、頻繁に高速を使うとランニングコストが跳ね上がります。

つまり、業務用途や大量輸送がメインであれば1ナンバーは有効ですが、維持コストを極力抑えたいなら不利な部分もあるといえます。

高速料金:1ナンバーと4ナンバー違いの仕組み

高速料金:1ナンバーと4ナンバー 違いの仕組み

一般に、高速道路の通行料金は車両分類によって決められています。

1ナンバー車は中型車として計算されるため、4ナンバーの普通車扱いより20~30%程度料金が高くなる傾向があります。

たとえば東京ICから福岡ICのルートでは、4ナンバーは通常22,740円、ETC割引適用時で15,620円程度なのに対し、1ナンバーは27,280円(通常)/18,670円(ETC割引)と、料金差が顕著に現れます。

また別の例では東京から名古屋間で中型車(1ナンバー)は8,750円、普通車(4ナンバー)は7,320円と、明確なコスト差が生じています。

つまり、年間何度も長距離移動がある場合には、この差が積もり積もって大きな負担へとつながるため、高速利用が頻繁な方は4ナンバー登録がコスト面で有利になります。

4ナンバー 8人乗りは可能?条件を解説

4ナンバー 8人乗りは可能?条件を解説

4ナンバー(小型貨物車)のハイエースで8人乗りにすることは、公認の構造変更を経れば十分可能です。

ただし、その際には国土交通省の定める貨物登録の要件を厳守する必要があります。

例えば、床面積が1㎡以上ある荷室を確保し、運転席と荷室を壁や仕切りで明確に分けること、高さ・幅・排気量など車体の規格内に収めることなどが求められます。

実際、トヨタのハイエースバン(スーパーGLやDXの標準/スーパーロングボディ)では、純正シートやレールを使った構造変更により、2列目3人+3列目3人+運転席+助手席の計8人乗りを貨物登録のまま実現した事例もあります。

車検は新車時が2年、それ以降が毎年1年となりますが、新車費用に+10万円程度の料金で構造変更が可能です。

なお、構造変更にはシートベルト取り付けや固定レール設計、荷室要件の維持など技術的仕様をクリアする必要があり、自信がなければ専門のカスタムショップに相談すると安心です。

ハイエースを4ナンバー化するにはどうすればいいですか?

ハイエースを4ナンバー化するにはどうすればいいですか

ハイエースを4ナンバー登録に変更するには、単なる手続きだけではなく、構造変更の申請と実施が必須です。

まずは車両のサイズ・積載スペース・仕切り構造などが4ナンバーの要件を満たすかチェックすることから始まります。

条件を満たしている場合、車体改造(例:荷室床の面積確保、運転席との壁設置)を行い、公認を受けられる状態にします。

その後、陸運局に構造変更申請を提出し、車検条件も再審査されます。

構造変更が認められると、「貨物・小型貨物」の4ナンバーに分類され、車検証が更新されます 。

注意点として、構造変更を行うと車検の有効期間がリセットされるため、完了後は必ず再検査を受けなければなりません 。

また、自分での手続きが難しい場合は、構造変更に精通した専門業者(トヨタ正規販売店や認定カスタムショップなど)に依頼すると、要件確認や書類準備、改造作業まで一括でサポートしてもらえるため安心です 。

【まとめ】ハイエースで1ナンバーと4ナンバーの違いについて

最後に本記事で重要なポイントをまとめます。

1ナンバーと4ナンバーはどちらも貨物車だが登録区分が異なる
自動車税は基本的にどちらも16,000円で同額
重量税も車両重量が同じであれば差はない
自賠責保険は4ナンバーのほうが安価で経済的
維持費は4ナンバーのほうが年間で数千円から1万円以上安くなりやすい
1ナンバーは毎年車検が必要で、4ナンバーは初回2年・以降1年
任意保険は1ナンバーのほうが保険料が高くなる傾向がある
高速道路料金は1ナンバーが中型扱いで割高になる
4ナンバーは普通車料金で通行できるため高速利用時に有利
1ナンバーは積載性に優れており業務用や長距離運転に適している
4ナンバーで8人乗りにするには構造変更と公認取得が必要
4ナンバーの8人乗りは仕切りや荷室面積などの要件を満たす必要がある
ハイエースを4ナンバー化するには陸運局で構造変更申請を行う
構造変更後は新たに車検を受けて車検証の記載を更新する必要がある
構造変更に不安がある場合はカスタム専門業者に相談するのが無難
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