バイクの400ccクラスは、高速道路を快適に走れる性能と手頃な維持費から、多くのライダーに人気があります。
しかし、400ccバイクの車検費用と検索した方の中には、実際どれくらいかかるのか、どんな選択肢があるのか分からず不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、車検の法定費用の内訳や費用の相場、そしてユーザー車検と業者依頼の違いを詳しく解説します。
レッドバロンなどの整備ショップを利用した場合の特徴や、必要書類・陸運局での手続きの流れについてもわかりやすく紹介します。
また、マフラー交換時の注意点や、「400ccバイクの維持費は平均していくらですか?」という疑問にもお答えします。
さらに、「車検制度が廃止されるのでは?」といった気になる噂についても、現時点の情報を踏まえて整理しました。
初めての方でも理解しやすい内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
■本記事のポイント
- 400ccバイクの車検費用の相場と内訳がわかる
- ユーザー車検と業者依頼の違いが理解できる
- 費用を抑える方法や注意点が整理されている
- 車検に必要な書類や手続きの流れが把握できる
バイクの400ccで車検の費用の基礎知識と相場
バイクの車検は、排気量ごとに制度や費用が異なります。
中でも400ccバイクは「車検が必要な最小クラス」であるため、初めての方にとっては不安や疑問が多いかもしれません。
そこでここでは、400ccバイクに必要な車検費用の全体像をわかりやすく整理します。
まずは絶対に避けられない「法定費用」の内容を明確にし、そのあとに「ユーザー車検」や「業者・ディーラー」に依頼した際の費用相場を具体的に比較していきましょう。
法定費用の内訳とは
法定費用とは、車検を受ける際に必ず支払わなければならない、法律で定められた必須項目です。
具体的には、自動車重量税、自賠責保険料、印紙代(検査登録印紙・審査証紙・用紙代)が含まれます。
たとえば、400ccバイクの場合、新車登録から13年未満なら重量税は3,800円ですが、13年以上18年未満だと4,600円、18年超では5,000円となります。
自賠責保険料は通常24ヶ月で約9,600円から9,900円ほどで、車検の残存期間によって24ヶ月か25ヶ月を選ぶ形になります。
検査手数料(印紙代)は、自動車審査証紙1,300円、自動車検査登録印紙400円、用紙代50円ほどで合計約1,750円となります。
これらすべてを合計すると、法定費用はおおよそ15,000円前後となり、車検の方法に関わらず必ず必要な出費です。
車両の年式次第で金額に差が出るため、最新情報や自身のバイクの登録年を確認することが重要です。
ユーザー車検でかかる費用の相場
ユーザー車検を行う場合、法定費用に加えて基本的に自分で手続きをこなすので、代行料は発生しません。
そのため、合計で1万5,000円前後で済むケースが多いです。
具体的には、重量税3,800円(登録13年未満)、検査手数料1,700円、自賠責保険料約9,000円から9,800円で合算すると15,000円程度となります。
余裕を見て20,000円持参しておけば安心という声もあります。
ただ、自分で整備や書類準備を行う必要があるため、整備知識が不足していると手間や不合格のリスクもあります。
それに対して、代行業者やディーラーに依頼すると基本料・整備料・部品代等が追加され、総額で3万から6万円程度になることもあります。
手間を取るか、費用に余裕を取るかは、ユーザー自身の判断次第です。
代行業者・ディーラーでの費用相場の比較
代行業者やディーラーにバイクの車検を依頼すると、自ら手続きを行うユーザー車検に比べて費用が高くなります。
代行業者では法定費用に加え、代行手数料と最低限の点検整備が含まれ、相場は約3万から4万円ほどになります。
たとえば、業者によっては代行基本料や検査受付サポート料が含まれ、工賃を抑えたプランが多いです。
一方、ディーラーへ依頼する場合は、純正部品やメーカー保証を活用できる点がメリットですが、費用は4万から6万円程度とさらに高額になります。
たとえば、2輪専門ショップとの比較では、ディーラーが特に高めだったという報告もあり、同じ400ccでもディーラー依頼では平均で6万円程度に上ることがあります。
このように言うと、依頼先によって費用にもサービスにも違いがあり、あなたが重視する安心感や整備品質を求めるのか、それとも可能な限り費用を抑えたいのかで最適な選択は異なります。
400ccバイクの維持費は平均していくらですか?
400ccバイクの年間維持費は、おおよそ11万円から16万円程度が一般的とされています。
ただ、条件によって幅があり20万円近くなるケースも報告されています。
まず税金や保険費、自賠責保険、ガソリン代、メンテナンス代、車検費用、任意保険などが主な項目です。
たとえば国税(重量税)は登録後12年未満で年1,900円、自賠責保険は24か月で8,760円、自動車税(軽自動車税)は年間6,000円が目安となります。
さらにガソリン代や任意保険、消耗品交換費用も加わります。
これらを合計すると、年間で13万から15万円ほどになる例が多く見られます。
ある試算では、年間平均19万円程度、あるいは最大で20万円に達するケースも紹介されています。
したがって、多くのライダーは年間12万から16万円で維持可能ですが、乗り方や保険料、メンテナンス頻度次第で18万円から20万円程度まで上がる可能性があるため、事前に予算を立てておくことが重要です。
バイクの400ccで車検の費用を抑える方法と注意点
400ccバイクの車検は、しっかり整備することが前提とはいえ、やり方によっては費用を大きく抑えることができます。
特にユーザー車検や必要書類の準備、社外パーツへの対応などを理解しておくことで、無駄な出費を避けることが可能です。
とはいえ、費用を抑えるにはリスクや手間が伴う場面もあるため、事前の知識と準備が欠かせません。
ここでは、車検を安く済ませるために知っておきたい「マフラーや整備ショップの選び方」、そして「制度の今後の動向」について具体的に解説していきます。
必要書類と手続きの流れ
ユーザー車検を受けるためには、必要書類を事前に正しく準備することが不可欠です。
まず、現在の車検証(自動車検査証)は原本が必要です。
これに加えて軽自動車税の納税証明書も重要で、コンビニや金融機関で受領印付きの紙の控えがないと受付不可となりやすいため注意が必要です。
また、自賠責保険証明書は現在分と継続分の両方を用意しなくてはなりません。
さらに、定期点検整備記録簿(点検整備記録簿)があれば事前整備の証明となり受付がスムーズになりますが、省略すると記録なしでの受検扱いになるケースもあります(必要ない場合もあります)。
書類が揃ったら、陸運局の継続検査申請窓口で申請書を取得し、自動車重量税納付書と共に記入します。
受付前に収入印紙を購入し、納付書に貼付する必要があります。
また、自動車検査票は検査ラインで使用するため、検査官の指示に従って記入します。
これらの書類準備が終われば、検査ラインへ進み、無事に合格すれば交付窓口で車検証とステッカーが受け取れます。
書類不備があると当日の受検ができない場合もあるため、事前準備を怠らないようにしましょう。
陸運局持ち込みとは
陸運局持ち込み、つまりユーザー車検とは、バイクオーナー自身が直接運輸支局(陸運局)へバイクを持参し、検査ラインを通って車検を完了させる方法です。
代行業者に頼らず法定費用と必要整備だけで済むため、比較的低コストで車検を通すことが可能です。
特に費用を重視する方や、自分で整備や手続きを行いたい方に向いています。
ただし、陸運局での検査は平日の対応となり、初心者は検査ラインで戸惑うこともあります。
初めての場合は、見学者用通路で流れを確認したり、被検者である旨を伝え検査官のサポートを受けると安心です。
不合格になった場合は再検査や追加整備が必要となるため、ある程度のメンテナンス知識や時間の余裕が求められます。
したがって、あなたが整備に自信がなく時間的余裕も限られている場合は、別の方法を検討することも重要です。
社外マフラーの注意点
社外マフラーを装着する際は、音量・排ガスなどの保安基準を確実に満たす必要があります。
型式認定マーク(JMCAマーク、Eマーク、自マーク)が付いた製品でないと車検に通らない可能性がありますし、認証マークがあっても、経年劣化や遮音材の消耗で法定騒音値(たとえば250cc以上のモデルで94dB以下など)を超えると不合格となることもあります。
また、2001年以降型は排ガス規制が厳格であるため、純正以外のマフラーを使用する場合は「排出ガス試験結果証明書」(通称ガスレポ)が必要です。
この証明書がないと検査時にNGとなるため、安価な非認証型を選ぶと追加で手間がかかってしまいます。
整備性や書類準備にも注意を払い、安心して車検を通すには必ず制度を確認することが重要です。
レッドバロンなど整備ショップ利用のメリット
レッドバロンのような大手整備ショップを使えば、車検費用はおおよそ5万円から7万円前後が一般的で、法定費用に加えて点検・整備・代行手数料が含まれています。
たとえば、法定費用が約1万4千円前後に対し、整備基本料金や手続き代行、消耗品交換などを含めて総額が形成されます。
このように言うと、費用はやや高めになりますが、レッドバロンではフレームアライメント測定を無料で実施してくれる特徴があります。
これにより目視では分かりづらいフレームの歪みも見つかりやすく、安全性の向上に貢献します。
加えて、代車貸出・洗車・窒素ガス充填などのサービスも無料提供されることが多く(要予約あり)。
ですから、時間や整備への自信に不安がある方、フルサービスを希望する方には心地よく利用できる選択肢となります。
400ccバイクの車検制度が廃止になるのか?
400ccバイクに対する車検制度は、現時点(2025年7月)で廃止される予定は公式には確認されていません。
車検制度は大排気量バイクの安全性や環境基準維持のために重要な仕組みであり、そうした観点から維持される見通しです。
噂としては、「車検がなくなれば維持費が下がる」といった声もありますが、公道上での事故抑制や規制税収の維持という観点から、制度廃止は現時点ではあり得ないと見られています。
そのため、400ccクラスのバイクに乗り続ける限りは2年ごとの車検を前提に予算や整備計画を立てておくことが望ましく、車検を見越した長期プランを持つことが現実的です。
【まとめ】400ccバイクで車検の費用について
最後に本記事で重要なポイントをまとめます。